2013年4月23日火曜日

藤川孝之「絵と素描」展によせて

KAMIORI KAORI の「小さな世界」も残すところ
あと1週間となりました。

会期中はカミオリさんをご存知の方は、もちろん
なにげなくお店に入って来た方も
自然と足を止めて「小さな世界」へと引き込まれてゆく姿があって
この機会を設けて本当に良かったなあという気持ちです。

展示品も販売しているので数も少なくなってきてしまいましたが
定番のモノを少しだけ追加していただける予定です。

入荷しましたら、またこちらでご案内させていただきますので
今しばらくお待ち下さい。




さて今日は5月の上旬にせまった藤川孝之「絵と素描」展
青木隼人さんのギターの演奏会について。

藤川さんのことを知ったのは、そもそも青木隼人さんの
「attelir」というCDが、きっかけでした。

藤川さんのアトリエで録音されたというその音源は
聴いているとギターの音の後ろに、かすかなペンを走らせる
音が聴こえてきます。

音と音の間、音が無いけれど感じるかすかな
気配のようなものに惹かれました。

ペンを走らせている人は、どんな人なんだろう?
というのが藤川さんに興味を持ったはじまりです。

その後、日頃おつきあいのあるエフスタイルさんから
10周年の記念としていただいたのが
新潟のエフスタイルさんのアトリエで録音されたものでした。

エフスタイルさんのアトリエでの藤川さんの展示の風景を
まとめた冊子のようなものと音源がひとつの箱に収まっていて
冊子と音を聴きながら、新潟のアトリエの空気を想像し
藤川さんの作品をもっと見てみたいと思いました。

それから少しして藤川さんが絵葉書をつくっていることを知って
全てが今回の機会へと続いていきます。

青木さんの音や藤川さんの絵は、いつも私達の生活の傍にあって
なにかを押し付けることもなく
ただそっとそこにあるような存在です。

場所や季節、天気、気温
誰といるとき、どんな風景を見ているか、何を話しているのか
それぞれの状況によって全然違うし
いつも違う表情をして、そこにいてくれます。

今回は藤川さんの展示に合わせてということで
ギターを弾く青木さんの傍らで、ペンを走らせる藤川さんがいる
attelirの中の空気に実際に入り込むような機会になりそうです。

5月の弘前。桜の咲く一年のうちで最も華やかな季節に
どんな音が、どんな風景が広がるのか。

真冬の雪に埋もれながら、この展示の話を進めてきたので
私たちも、とても楽しみにしています。
待ち望んでいた季節の喜びを、ギターの音と
藤川さんの描く絵と共に楽しんでいただければ幸いです。

朝、夜共に、まだお席のご用意がありますので
気になる方は、お気軽にお問い合わせください。

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