2014年5月14日水曜日

ある一日の食卓のこと。

今月24日(土)からの小谷田潤 個展「ある一日」の中の企画として行う
「ある一日の食卓」について。
普段お店に立っていて、お客様と接している中で
キレイに並んでいるだけで、物として
実際に家で使った時のことを想像するのは難しいのかなあと
思う部分があります。
使ったことがないもの、よくわからないものを家へ迎えるのは
少し勇気がいることなのだとも。
ならば、家に近い空間で実際に使っていただくのはどうかな?
と思って小谷田さんに相談してみたのでした。
今回の企画では、使った器を気に入っていただけた場合
その場で購入し、そのまま持ち帰ることもできます。

使う器は写真の6寸リム皿と珈琲碗。
6寸皿は取り皿やケーキ皿などに一人でも家族がいても
出番の多い大きさです。
料理が盛りつけられたときの色合いや
持ったときの器の質感、重さなど見ていただきたいです。
珈琲碗は、珈琲とありますが浅くて口が広いので
紅茶やスープなんかにもよいサイズ感です。
口当たりや持ったときの感触など見ていただければと思います。
小谷田さんの器は使ってみると、さりげない心配りがあって
持ったときに安心するような重さもあって
なにげないから家にある器とも、すんなり仲良くなってくれる。
そんな、やさしい器なので作り手の器を
はじめて使う初心者の方にもおすすめです。
せっかくなのでお料理も、お茶も、と思って
盛岡の料理家・吉田玲奈さんとcartaのお二人にもお声掛けして
準備を進めているのですが、なんだか素敵な時間になりそうです。
朝はパンケーキ、サラダ、スープと飲み物。
南部鉄のオイルパンで目の前で焼いてサーヴしてくれます。
珈琲もお客様に見えるところで淹れてくれるそう。
おやつの時間はサンドイッチといちごのクラフティと飲み物を。
夜は瓶詰めを使ったお肉料理と野菜のお料理など。
玲奈さんも、cartaのお二人も料理をしている姿や
サーヴするときの立ち振る舞いが、とても丁寧できれいです。
物との接し方、シンプルな物事の楽しみ方。
その時間だけを愉しむのではなく
器のこと、料理のこと、お茶のことなどお話したりしながら
それぞれの毎日に持ち帰っていただけるといいなあと思っています。

目覚めてから、夜眠るまで。
それぞれの一日の中で、いつもそこにあったかのように
自然にたたずんでいる。

そんな小谷田さんの器に、じっくり触れていただきたいです。